日米で支援材料あり
三井住友トラスト・アセットマネジメント・チーフストラテジスト上野裕之氏 2025年08月01日 14時55分
日米で出てくる株価のサポート材料がうまく組み合わされば、日経平均株価は年末に4万3000円もあり得る。
一つはトランプ米政権による減税などの景気刺激策だ。来年の中間選挙を見据えて、秋以降は株価にとってポジティブなニュースが増えるだろう。
米国の景気が底堅いことも株価を下支えする。仮に景気が減速しても利下げや、利下げへの期待が米株を押し上げる。日本株にも追い風となる。
国内では、参院選で財政拡張的な政策を掲げた野党が躍進した。この結果を踏まえると、石破茂首相の進退にかかわらず、与党は何らかの経済対策を打つだろう。株価にとってはプラスだ。
ただし、目先は企業決算や業績見通しが懸念材料となる。日本の自動車会社が拠点を置くメキシコなど、米国との関税交渉で妥結していない国がある。不透明さが残る中では、企業も慎重な見通しを出さざるを得ず、それをネガティブに受け取る投資家もいるだろう。