米主導の株高は不変
中井アソシエイツ代表・中井裕幸氏 2025年08月14日 14時37分

 米国株主導の株高の構図は変わらず、日経平均株価は年末に4万4000~4万5000円に達すると想定している。
 足元の上昇は、(1)米国市場で利下げ期待の前倒しに伴う株高(2)懸念された日米関税交渉が予想より早く、悪くない形での合意―などが背景だ。
 一方、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った騰落レシオは155%まで上昇。買われ過ぎを示す120%を大きく超え、過熱感は否めない。
 ただ、世界市場のリード役の米国は、景気がそれほど悪くない中での利下げと、関税交渉の成果である中長期的な海外からの投資誘致により、来年秋の中間選挙に向けた株高トレンドが予想される。東京市場は一時的な調整はあっても深押しはなく、米国に連動して上昇局面が想定される。
 物色テーマは、人工知能(AI)の電源としてニーズがあり、与野党が政策協調できる原発の関連株を中長期で注目したい。

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