AIが上昇けん引
丸三証券専務・服部誠氏 2025年08月12日 14時43分

 株価は既にトランプ関税前の水準を上回ってきたが、実際の関税影響や政局不安など今後も不確実性は高く、従来の考え方なら上値は重いはずだ。しかし、生成AI(人工知能)がもたらす生産性向上などで投資に対する物差しが変わってきた。AI関連銘柄がけん引し、日経平均株価は年末までに4万5000円程度まで上昇する可能性がある。
 3月期決算企業の1株当たり利益(EPS)は第1四半期決算を見ると下がりつつある。今期の伸びは期待できず、日経平均も従来の物差しなら4万2000円程度がせいぜいだろう。しかし、AIがもたらす社会的インパクトは相当に大きい。AIによるコスト削減などで、生産性が飛躍的に高まり異次元の成長を見せる企業が出てくる。
 米国では年内の利下げ再開に加え、来年は中間選挙を控え経済が上向く政策に期待が高まる。日本株も米国株に歩調を合わせ年明け以降も上昇していくだろう。

私の相場観