朝鮮半島非核化は「内政干渉」=北朝鮮、日中韓宣言に反発 2024年05月27日 20時37分

北朝鮮国旗(AFP時事)
北朝鮮国旗(AFP時事)

 【ソウル時事】北朝鮮外務省報道官は27日、ソウルで同日開かれた日中韓首脳会談(サミット)で「朝鮮半島の平和と安定」や「朝鮮半島の非核化」が盛り込まれた共同宣言が発表されたとして、「内政干渉だ」と反発した。朝鮮中央通信が談話を伝えた。
 報道官は「『朝鮮半島の完全な非核化』は、理論でも実践でも物理的にも既に死滅している」と主張した。宣言は、「朝鮮半島の非核化」という文言はあるものの「それぞれ立場を強調した」と記述。中国が北朝鮮を擁護する姿勢を強める中で、「朝鮮半島の完全な非核化」を目標とした前回文書から一歩後退した。報道官の発言はこれを踏まえたとみられる。
 韓国や米国については国名を出して批判したものの、日本や中国に関しては直接の言及を避けた。報道官は、米国の核の脅威が北朝鮮の核保有の動機になったと強調。「米国とその追従国家が侵略戦争演習を行っている環境の中、非核化は平和と安定ではなく核危機をもたらす」と責任を転嫁した。 

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