被害拡大防止へ8000人避難=パプア地滑り、捜索停滞も 2024年05月28日 18時16分
【シドニー時事】南太平洋のパプアニューギニア中部エンガ州で起きた地滑り災害で、州当局は28日、崖崩れの連続で被害が広がる恐れが強まったとして、住民約8000人に避難を勧告した。進行中の捜索活動が停滞する可能性がある。
24日未明に発生した地滑りで、パプアの防災当局は2000人以上が土砂に埋まったと推計している。重機の搬入が難しく、住民や救援要員が手作業で捜索を行ってきたが、避難勧告で遅れが生じるのは避けられない見通しだ。州当局者はAFP通信に対し、「岩が絶えず崩れ落ち、爆弾のような音が聞こえる」と述べ、危険を回避する必要性を強調した。
一方、隣国のオーストラリアは250万豪ドル(約2億6000万円)相当の支援を表明。専門家を派遣するとともに、テントや衛生用品などを提供する。