トランプ氏への「かん口令」請求棄却=機密持ち出し事件、検察に痛手―米 2024年05月29日 05時29分

公判が休廷となり、裁判所を出るトランプ前米大統領=16日、ニューヨーク(AFP時事)
公判が休廷となり、裁判所を出るトランプ前米大統領=16日、ニューヨーク(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ前米大統領が退任時に国防機密文書を持ち出し、不法に保管・隠蔽(いんぺい)したとして起訴された事件で、南部フロリダ州連邦地裁は28日、トランプ氏に捜査官への攻撃的な発言を禁じる「かん口令」を出すよう求めた検察側の請求を棄却した。トランプ氏は虚実ない交ぜの発言を続けられることになり、検察に打撃となる。
 トランプ氏は先週、連邦捜査局(FBI)による2022年8月の私邸捜索時に、捜査官が「私を撃つ権限を与えられていた」などと主張。検察側はトランプ氏の「虚偽かつ扇動的な発言」により、捜査関係者が嫌がらせや暴力を受ける懸念があると訴えていた。
 主任のキャノン判事は先に公判期日を無期延期するなど、トランプ氏に有利な判断を相次いで下している。 

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