カタルーニャ恩赦法が成立=元州首相らに適用か―スペイン 2024年05月30日 19時51分
【パリ時事】スペイン下院(定数350)は30日、北東部カタルーニャ自治州の独立運動に絡んで罪に問われた政治犯らに恩赦を認める法案を賛成多数で再可決した。3月に可決後、上院で今月否決されたが、下院の優越をうたった憲法の規定により恩赦法が成立、近く施行される。
2017年に独立住民投票を強行して不服従などの罪で訴追され、国外逃亡を続けるプチデモン元州首相(61)らが恩赦の対象となる見込み。
採決結果は賛成177、反対172。中央政府のサンチェス首相は、独立を思いとどまらせるため、カタルーニャとの「和解と調和」を推進。一方、独立派は住民投票の再実施を目指している。