「打倒トランプ」で団結=バイデン氏が基調演説―米民主党全国大会、開幕・大統領選 2024年08月20日 11時50分

19日、米中西部イリノイ州シカゴで開幕した民主党全国大会で、ステージに上がった大統領候補のハリス副大統領(EPA時事)
19日、米中西部イリノイ州シカゴで開幕した民主党全国大会で、ステージに上がった大統領候補のハリス副大統領(EPA時事)

 【シカゴ時事】米民主党の全国大会が中西部イリノイ州シカゴで19日、開幕した。約1カ月前にバイデン大統領(81)が再選を断念し、ハリス副大統領(59)が新たな大統領候補に選ばれた後の極めて異例の大会。初日は党綱領を採択したほか、バイデン氏が基調演説で「民主主義を守らなければならない」と訴え、共和党候補のトランプ前大統領(78)を倒すためハリス氏の下で団結するよう呼び掛けた。
 4日間の大会は「人々のため、私たちの未来のため」をテーマに、約5万人が参加。トランプ氏が米国を過去に引き戻そうとする「危険で過激」な候補と位置付け、「明るい将来への前進」を掲げるハリス氏との対比を図る。党綱領は、中間層重視の経済や気候変動対策、人工妊娠中絶の権利擁護など、九つの政策指針を打ち出した。
 バイデン氏の選挙戦離脱を巡っては、高齢不安が高まる中でレースに残ろうとした同氏と、撤退圧力をかけた党重鎮らとの間で深刻な亀裂が表面化した。19日に短く演説したハリス氏は、私心を捨てて後進に道を譲ったバイデン氏の「歴史的指導力と生涯にわたる国への献身」に感謝すると表明。党の分断修復を演出した。 

その他の写真

19日、米中西部イリノイ州シカゴで開幕した民主党全国大会で、基調演説を行うバイデン大統領(AFP時事)
19日、米中西部イリノイ州シカゴで開幕した民主党全国大会で、基調演説を行うバイデン大統領(AFP時事)

海外経済ニュース