「全面戦争」回避訴え=米大統領、最後の国連演説 2024年09月25日 07時03分
【ニューヨーク時事】バイデン米大統領は24日午前(日本時間同日深夜)、国連総会で一般討論演説を行った。イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を激しく空爆する中、バイデン氏は「全面戦争は誰の利益にもならない」と緊張緩和を訴えた。
バイデン氏の国連演説は4回目で、今回が最後。パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉も難航しており、中東情勢は一段と緊迫化している。
バイデン氏は演説で、「たとえ情勢が悪化しているとしても、外交的解決はまだ可能だ」と指摘。「(イスラエル、レバノン)両国の住民が安全に故郷に戻るためには、(外交的解決が)永続的な安全保障への唯一の道だ」とも述べた。
パレスチナ情勢に関しては、「今こそ紛争を終わらせる時だ」とし、停戦と人質解放の必要性を強調した。ロシアのウクライナ侵攻を巡っては、「われわれがウクライナへの支援の手を緩めることはない」と語り、ロシアを非難した。