「政治的意図を強く警戒」=海自艦通過に反発―中国 2024年09月26日 14時23分

中国外務省の林剣副報道局長=3月20日、北京(EPA時事)
中国外務省の林剣副報道局長=3月20日、北京(EPA時事)

 【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は26日の記者会見で、海上自衛隊の護衛艦が発足以来初めて台湾海峡を通過したことに「この行動の政治的意図を強く警戒している」と反発した。その上で、「日本側に厳正な申し入れをした」と明らかにした。
 林氏は「台湾は中国の不可分の一部」との原則を重ねて強調。「中日関係と台湾海峡の平和・安定を妨げないよう日本側に促す」とくぎを刺した。
 中国国防省の報道官は同日の会見で「中国軍が全行程の警戒監視を行った」とし、「挑発行為には断固反対する」と述べた。中国軍は、8月に長崎県・男女群島沖で情報収集機が領空侵犯するなど、日本周辺で威圧的な動きを強めている。
 ドイツの軍艦も今月、22年ぶりに台湾海峡を通過した。中国は近年、台湾周辺で軍事活動を活発化させており、米軍艦などが台湾海峡通過を繰り返してけん制。そのたびに中国軍が反発している。 

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