カシミールで与党敗北=州廃止後初、反発根強く―印 2024年10月08日 21時25分

8日、インド北部スリナガルで、ジャム・カシミール議会選の開票中に旗を振る地域政党のジャム・カシミール国民評議会の支持者(AFP時事)
8日、インド北部スリナガルで、ジャム・カシミール議会選の開票中に旗を振る地域政党のジャム・カシミール国民評議会の支持者(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド北部ジャム・カシミール議会選(定数90)が8日開票され、国政与党インド人民党(BJP)に対抗する地域政党のジャム・カシミール国民評議会と国政最大野党・国民会議派が合わせて過半数を獲得した。議会選は同名の州が5年前に廃止され、連邦直轄地となって以来初めて。州廃止を主導したBJPの敗北で、住民の根強い反発が浮き彫りになった。
 投票は9月以降3段階に分けて実施。カシミール地方は隣国パキスタンとの係争地で、今回の選挙結果が地域情勢に影響を及ぼす可能性もある。
 40超の議席を得て第1党となった国民評議会は、州廃止に伴い剥奪された自治権の回復を訴えている。ただ、国政ではBJPが与党連合を主導しており、実現は困難とみられている。 

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