米首都で再び「パンダ外交」=中国から2頭到着 2024年10月16日 05時52分
【ワシントン時事】米首都ワシントンのスミソニアン国立動物園に15日、中国から2頭のジャイアントパンダが到着した。同園のパンダは長く米中親善の象徴として親しまれてきたが、米中対立が深まる中で昨年11月に中国に返還されていた。約1年ぶりに「パンダ外交」が復活した格好だ。
動物園は14日にSNSで「ジャイアント(巨大)な何かが特別仕様の航空機でワシントンにやってくる。15日の一般公開は休止する」と投稿していた。パンダや職員の安全のため、詳細な時間は公表されなかった。
米メディアによると、パンダ2頭は15日午前にワシントン郊外の空港に到着。パンダの絵が描かれたトラック2台が警察車両に先導されて動物園に入ると、沿道の人々は歓声を上げた。
動物園によると、2頭はオスの「宝力」とメスの「青宝」で、いずれも3歳。当面は新しい環境に慣れさせ、来年1月から一般公開を予定している。
1972年の国交正常化に向けたニクソン元大統領の訪中をきっかけにワシントンにパンダが贈られた。昨年11月に中国に返還されたが、同月訪米した中国の習近平国家主席がパンダ貸与の再開を表明していた。