レバノン停戦拒否=ヒズボラの再武装を警戒―イスラエル首相 2024年10月16日 07時10分

15日、レバノン東部バールベック近郊で、イスラエルの空爆により破壊された建物(AFP時事)
15日、レバノン東部バールベック近郊で、イスラエルの空爆により破壊された建物(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラエルのネタニヤフ首相は15日、フランスのマクロン大統領との電話会談で、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘について「レバノンが元通りになる一方的な停戦に反対する」と述べ、ヒズボラの武装解除を伴わない合意を拒否する考えを示した。イスラエル首相府が発表した。
 ネタニヤフ氏は電話会談で、地上侵攻したレバノンでの軍事作戦に関し、ヒズボラの攻撃で避難を強いられているイスラエル北部住民が安全に帰還できるよう、ヒズボラの脅威を防ぐためだと説明。「ヒズボラの再武装や再集結を防ぐ合意でなければ同意しない」と明言した。軍は15日、過去24時間で、多数のヒズボラ戦闘員を殺害し、標的200カ所以上を空爆したと発表した。
 一方、ヒズボラのナンバー2、カセム師は15日のビデオ演説で「解決策は停戦だ」と強調した。ただ、イスラエルに痛みを与える「新たな方式」を採用したとも述べた。
 ヒズボラは15日もロケット弾やドローンによるイスラエル攻撃を実施。イスラエル軍の戦車などを破壊したと主張した。 

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