誤送還の移民男性戻る=「刑事訴追のため」と米政権 2025年06月07日 07時36分

エルサルバドルに強制送還された移民男性アブレゴガルシアさん(左)と面会するバンホーレン米上院議員=4月17日、サンサルバドル(同議員のX=旧ツイッター=より)(AFP時事)
エルサルバドルに強制送還された移民男性アブレゴガルシアさん(左)と面会するバンホーレン米上院議員=4月17日、サンサルバドル(同議員のX=旧ツイッター=より)(AFP時事)

 【ワシントン時事】米司法省は6日、行政上の手違いで3月にエルサルバドルに強制送還され、同国の巨大刑務所に収監されていた移民男性キルマー・アブレゴガルシアさんが、米国に戻ったと発表した。同省は、アブレゴガルシアさんが新たに密入国あっせん共謀などの疑いで刑事訴追されたためだと説明している。
 エルサルバドル系のアブレゴガルシアさんは、国外退去の免除資格を持っていたにもかかわらず、誤って送還された。米政府は必要な手続きを踏まなかった上、劣悪な環境の刑務所へ送り込んだとして批判が高まり、連邦最高裁も米国に戻すため取り組むよう政府に命令。政府側は、アブレゴガルシアさんが「ギャング組織の一員」だとして送還の正当性を主張したが、結果的に司法命令に従った形だ。 

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