右派に政権交代か=経済危機で不満高まる―ボリビア大統領選 2025年08月17日 21時16分

【サンパウロ時事】南米ボリビアで17日、アルセ大統領の任期満了に伴う大統領選の投票が行われた。深刻な経済危機に見舞われている同国では、過去20年の大半で政権を担う左派与党・社会主義運動(MAS)への不満が高まっている。危機からの脱却に向け政治の「変化」を訴える右派2候補が優勢で、政権交代の可能性がある。
大統領選には8人が立候補。最近の世論調査によれば、中道右派のサムエル・ドリアメディナ元企画・調整相(66)と右派ホルヘ・キロガ元大統領(65)がそれぞれ約2割の支持を集めて競り合っている。
MASの内紛を受け、アルセ氏は再選出馬を断念。「分断の要因にはなりたくない」と左派勢力の結集を呼び掛けたが、左派ではアンドロニコ・ロドリゲス上院議長(36)の支持が約5%と伸び悩む。今回は有効票の過半数得票など当選の要件を満たすのは難しく、上位2人による10月19日の決選投票にもつれ込む見通しだ。