欧州首脳、米ウクライナ会談参加へ=事前会合で対応協議 2025年08月17日 22時21分

【パリ時事】英独仏などの欧州首脳は、米ワシントンで18日に行われるトランプ米大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領の会談に参加する。ロシアの侵攻終結に向けた欧州主体の「有志連合」会合を17日にオンライン開催。即時停戦でなく和平合意を目指す姿勢を示したトランプ氏への対応を事前に協議した。
訪米するのは英独仏首脳のほか、イタリアのメローニ首相、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長ら。
ゼレンスキー氏は有志連合の会合に先立ち、ベルギー・ブリュッセルのEU本部で記者会見。「(まず)停戦し、速やかに最終(和平)合意の交渉を行う必要がある」と、従来の主張を繰り返した。その上で、和平交渉には「前線(での停戦)が最善だ」と述べ、戦闘地域からの撤退を拒否した。
一方、同席したフォンデアライエン氏は「停戦と呼ぼうと和平合意と呼ぼうと、最も重要なのは(侵攻による)殺害を止めることだ」と訴えた。
会合には石破茂首相も参加。ウクライナ支援の継続を表明したほか、侵攻終結の形が「インド太平洋を含む世界の安全保障、国際秩序に禍根を残さない」よう、各国と連携していくと語った。
有志連合は3月に発足後、ウクライナ軍の防衛力強化や、将来の戦闘停止後にロシアの再侵攻を防ぐ部隊の派遣を計画。米ロ首脳会談を受けた16日の声明で「積極的な役割を果たす用意がある」と強調した。会合では安全保障分野での欧州の関与などがテーマになったもようだ。