中国でチクングニア熱猛威=「ゼロコロナ」式統制に懸念も 2025年08月18日 06時07分

 【北京時事】中国南部で、ウイルス性疾患のチクングニア熱が猛威を振るっている。感染者数は直近で減少傾向にあるものの、広東省の保健当局によると、同省だけで今年に入り1万人近くが感染。当局は封じ込めに躍起で、新型コロナ流行時の厳しい統制措置「ゼロコロナ」をほうふつさせると懸念する声も上がっている。
 チクングニア熱は蚊が媒介する感染症。厚生労働省のサイトによると、2~12日間の潜伏期間を経て、発熱や関節炎、発疹といった症状が出る。死亡することはまれだ。ワクチンや予防薬はない。
 中国では7月ごろから広東省仏山市を中心に流行し、同省に隣接する香港などでも感染者が確認された。当局は感染抑制の徹底を命じ、ドローンを駆使して民家の屋上やベランダを捜索。蚊の発生源となる鉢植えや水がたまった容器の強制撤去に乗り出した。 

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