アーメダバードに日系企業も多数進出=州内に専用団地や高速鉄道―インド旅客機墜落事故 2025年06月13日 17時38分

 【ニューデリー時事】旅客機墜落事故が起きたインド西部グジャラート州の主要都市アーメダバードは、同国の中で工業化が進んでいる都市の一つで、多数の日系企業が進出している。日本の新幹線方式を導入した高速鉄道も建設中だ。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)などによる2022年の調査では、人口約740万人のアーメダバードに拠点を置く日系企業は製造業を中心に約150社。州内には日系企業専用の工業団地や自動車大手スズキ傘下の大規模工場がある。
 グジャラート州はモディ首相の出身地でもある。01年に同州トップに就くとインフラ整備に注力。「インドで唯一停電のない州」と呼ばれた。
 日本の自治体との交流も進んでいる。昨年12月には静岡県と州政府との間で経済連携や人的交流を念頭に包括的な友好協定を締結。浜松市とアーメダバードも今後の交流促進を申し合わせた。
 同州を管轄する在ムンバイ日本総領事館は、事故を受け「日系企業に影響が出ているという話は今のところない」としている。 

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