身元判明待つ遺族=「魔法のような」休暇暗転―インド旅客機墜落 2025年06月13日 19時11分

【ニューデリー時事】目を赤く腫らし、肩を抱き慰め合う人々。インド西部アーメダバードで起きた旅客機墜落事故から一夜明けた13日、現場近くの病院には搭乗者らの遺族が多数詰め掛け、遺体との照合のため自らのDNAサンプルを提供した。
乗客乗員242人のうち生存者はわずか1人。死者は地上で巻き添えとなった人も含め260人を超え、近年世界で起きた最悪の航空機事故となった。
病院を訪れたアシュファク・ナナバワさん(40)は、AFP通信にいとこの男性が事故機に乗っていたと語った。「無事に搭乗した。全て問題ない」。それがいとこからの最後の電話だった。DNAを提供したが、身元確認はまだできていないという。
ロンドン行きだった事故機には53人の英国人が搭乗。英紙デーリー・テレグラフ(電子版)によると、乗っていた英国人の男性カップルは事故前日、インドで「魔法のような体験」をしたとSNSに投稿、笑顔を見せていた。楽しい休暇は一転して悲劇で幕を閉じた。