フィヨン元首相に猶予刑=差し戻し審で実刑回避―仏高裁 2025年06月17日 22時42分

 【パリ時事】フランスのフィヨン元首相(71)が公金横領の罪に問われた事件の差し戻し審判決が17日、パリ控訴院(高裁)であり、執行猶予付き禁錮4年が言い渡された。2022年の控訴審で宣告された実刑を免れたが、罰金37万5000ユーロ(約6300万円)は維持された。AFP通信が伝えた。
 フィヨン氏はサルコジ右派政権(07~12年)で首相を務めた。サルコジ元大統領(70)も別の汚職事件で有罪となり、最高勲章のレジオン・ドヌール勲章を剥奪された。
 破棄院(最高裁)によると、フィヨン氏は妻を議員秘書として雇用し、勤務実態がないのに給与を支払った。22年の控訴審で禁錮4年(うち3年は執行猶予付き)の実刑を宣告され、上告。最高裁が量刑不当の訴えを認め、審理を差し戻した。 

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