AIの「エネルギー課題に対処」=重要鉱物、供給網強化で一致―G7首脳 2025年06月18日 09時22分

先進7カ国首脳会議(G7サミット)のロゴマーク=カナダ・カナナスキス(EPA時事)
先進7カ国首脳会議(G7サミット)のロゴマーク=カナダ・カナナスキス(EPA時事)

 【カナナスキス時事】先進7カ国首脳会議(G7サミット)は17日公表した共同声明で、大量の電力消費が見込まれる人工知能(AI)について、「エネルギー課題に対処する」方針を確認した。また、G7が中心となって重要鉱物のサプライチェーン(供給網)を強化することも個別文書で示した。
 G7は声明で「AIの導入拡大がエネルギー供給網に大きな負荷を与える」と指摘。電力供給網の構築にもAIを活用するなど、エネルギー問題とAI利用に関する「作業計画」を年内に策定する。
 生産性の向上や技術革新に「AIの潜在力を活用する」ことも確認。2023年のG7広島サミットで日本が主導した生成AIの国際的なルール作りの枠組み「広島AIプロセス」の成果を利用拡大に生かすとした。企業の生産性や競争力を高め、事業拡大を後押しするための「AI導入ロードマップ」策定も打ち出した。 

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