カナダ首相、「問題ない」と釈明=ウクライナ支援で共同声明なし―G7サミット 2025年06月18日 11時46分

【カナナスキス時事】カナダのカーニー首相は17日、同国西部で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕に当たり記者会見した。ウクライナ支援に関してG7首脳全員が一致した共同声明の形ではなく、議長権限で出す総括での言及にとどまったことについて「問題はない」などと釈明に追われた。
議長総括は「G7首脳がトランプ米大統領の主導するウクライナ和平に向けた取り組みへの支持を表明した」などと明記。同国のゼレンスキー大統領が同席して支援について協議したと盛り込んだ。
ロイター通信などは、カナダ政府高官の話として、米国が表現を弱めるよう要求したため共同声明として出すことを断念したと報じた。これについてカーニー氏は、米国もウクライナ支援では一致しており「私は議長で、協議の場にいた。そこでの言葉は一字一句、総括に盛り込まれている」として大きな影響はないとの認識を繰り返した。