地下貫通型爆弾「バンカーバスター」に注目=米保有、イラン地下核施設攻撃で 2025年06月18日 14時15分

米軍の地下貫通型爆弾「バンカーバスター」の模型=2007年12月、ミズーリ州ホワイトマン空軍基地(米軍提供)(AFP時事)
米軍の地下貫通型爆弾「バンカーバスター」の模型=2007年12月、ミズーリ州ホワイトマン空軍基地(米軍提供)(AFP時事)

 【ワシントン時事】イスラエルとイランが攻撃の応酬を繰り広げる中、米軍が保有する地下貫通型爆弾「バンカーバスター」に注目が集まっている。イラン中部フォルドゥの地中深くにあるウラン濃縮施設を攻撃するには、この爆弾が必要とみられ、イスラエルが米国に対イラン参戦を働き掛ける一因となっている。
 「(イスラエル軍の)作戦全体が、フォルドゥの排除によって完了しなければならない」。イスラエルのライター駐米大使は13日、米FOXニュースに出演し、フォルドゥの核施設を破壊する必要性を訴えた。
 フォルドゥの核施設は山岳地帯の地下80~90メートルにあり、強固な岩盤で守られているとされる。ほとんどの通常兵器では届かないが、米軍の最新型バンカーバスター「GBU57」なら攻撃が可能だとみられている。
 GBU57は長さ約6.2メートル、重さ約14トンにもなる巨大爆弾。地中約60メートルまで貫通した後、爆発するよう設計されている。この巨大爆弾を搭載可能な爆撃機は限られ、米軍の戦略爆撃機B2だけとされる。 

その他の写真

地下貫通型爆弾を搭載可能とされる米軍の戦略爆撃機B2=2024年5月、米フロリダ州マイアミ(EPA時事)
地下貫通型爆弾を搭載可能とされる米軍の戦略爆撃機B2=2024年5月、米フロリダ州マイアミ(EPA時事)

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