米ハーバード大留学停止、正式差し止め=トランプ氏「合意間近」 2025年06月21日 09時50分

 【ニューヨーク時事】トランプ米政権が名門私大ハーバード大の留学生受け入れ資格を停止した問題で、東部マサチューセッツ州の連邦地裁は20日、政権の措置を正式に差し止める命令を下した。これにより、審理が続く間は外国人留学生や研究者の受け入れが可能となった。
 一方、トランプ大統領は20日、「今後1週間ほど」でハーバード大との合意が発表される可能性が高いとSNSに投稿。詳細は明かさなかったが、「現在議論されている条件で合意すれば、『仰天するほど』歴史的でわが国にとって有益なものとなる」と書き込んだ。
 トランプ政権は大学の運営方針を巡りハーバード大と対立。補助金を凍結したほか、5月には圧力の一環として、留学生の受け入れに必要な「学生・交流訪問者プログラム」(SEVP)の認証を剥奪すると通知した。同大は直ちに提訴し、地裁が即日、緊急の一時差し止め命令を出していた。
 これとは別にトランプ氏は6月、ハーバード大の新規留学生らの入国を6カ月間停止する布告を発表したものの、地裁により暫定的に差し止められた。近く正式な差し止め命令が出される見通し。 

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