イスラエル攻撃中は交渉せず=ウラン濃縮「国家の尊厳」―イラン外相 2025年06月21日 10時06分

20日、ジュネーブで英仏独外相との協議後、記者団の取材に応じるイランのアラグチ外相(左から2人目)(EPA時事)
20日、ジュネーブで英仏独外相との協議後、記者団の取材に応じるイランのアラグチ外相(左から2人目)(EPA時事)

 【ワシントン時事】イランのアラグチ外相は20日、ジュネーブで米NBCニュースとのインタビューに応じ、「イスラエルの攻撃が続く限り、(米国と)交渉する用意はない」と述べた。米国との協議再開にはイスラエルの攻撃中止が必要との認識を改めて示した。
 インタビューは、ジュネーブで同日行われた英仏独外相との協議後に行われた。
 アラグチ氏はまた、米国が放棄を求めるウラン濃縮活動を「イランの科学者の功績だ。国家の誇りと尊厳の問題でもある」と説明。核の平和利用目的のウラン濃縮は各国が持つ権利だとして、放棄に応じない姿勢を再び強調した。
 トランプ米大統領は、イラン核施設攻撃に踏み切る可能性を示唆している。アラグチ氏は「一つや二つ壊されても、再建できる。われわれには知識も技術もあり、爆弾では破壊できない」と主張。「自衛は全ての国の正当な権利だ」と述べ、米国がイラン攻撃に参戦すれば反撃すると警告した。 

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