マック後継店に「ハローキティ」=ピンク色バーガー、SNS投稿次々―ロシア 2025年08月03日 15時33分

サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の装飾が施されたロシアのマクドナルド後継店「フクースナ・イ・トーチカ」=7月29日、モスクワ
サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の装飾が施されたロシアのマクドナルド後継店「フクースナ・イ・トーチカ」=7月29日、モスクワ

 ロシアから撤退した米ファストフード大手マクドナルドの後継店「フクースナ・イ・トーチカ(おいしい。それだけ)」で、サンリオの世界的な人気キャラクターの名を冠した「ハローキティ・バーガー」が夏季限定で発売された。パンとチーズソースがピンク色と奇抜で、SNSに次々と投稿されている。
 日本はウクライナを侵攻したロシアに制裁を科し、プーチン政権から「非友好国」と名指しされた。その日本発の「カワイイ」文化がロシアの若者に支持されるのは、皮肉な現象と言えそうだ。
 商品企画には、キャラクターのライセンス事業を続けるロシア企業が関わったとみられている。後継店の運営会社は昨年も、ハローキティ誕生50年に合わせてサンリオキャラクターの小物をおまけに付けた。
 客でごった返すモスクワの旗艦店。注文用タッチパネルの枠の部分に「かわいいでしょう?」という日本語と共に、ハローキティの耳やリボンの装飾が施されている。店内外で「おいしい」とバーガーを頬張る親子連れなどの姿が見られた。
 運営会社のダリヤ・ナザルキナ上級副社長は声明で、ハローキティは「日本の夏」のムードにぴったりと主張。パンの色について「日出ずる国の文化にインスピレーションを得た。ピンクはただの色ではなく、桜の開花やアニメの美学の象徴だ」と述べた。
 人気ぶりは国営メディアも無視できないほど。タス通信は検査機関の話として「使用されている着色料は天然(昆虫)由来で、ロシアや欧米で認可済み」としながらも、食材に厳しい制限があるイスラム教徒らに注意を促した。(時事)。 

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ロシアのマクドナルド後継店「フクースナ・イ・トーチカ」が販売するピンク色の「ハローキティ・バーガー」(左)=7月29日、モスクワ
ロシアのマクドナルド後継店「フクースナ・イ・トーチカ」が販売するピンク色の「ハローキティ・バーガー」(左)=7月29日、モスクワ

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