副大統領余暇で水位調整=「警備上の理由」と釈明―米当局 2025年08月10日 14時36分

バンス米副大統領=7月28日、中西部オハイオ州カントン(AFP時事)
バンス米副大統領=7月28日、中西部オハイオ州カントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】バンス米副大統領が地元オハイオ州の川で余暇を楽しむために、米当局が水位を調整したとの疑惑が浮上している。米欧メディアが報じた。当局は「警備上の理由」で調整したと釈明した。しかし、英紙ガーディアンは、トランプ政権が「政府効率化」と称し公共サービスを削減する中、「インフラを私的な娯楽に利用した疑いがある」と批判した。
 報道によると、バンス氏は自身の41歳の誕生祝いを兼ねて2日に家族と川遊びに出掛けた。これに先立ち、大統領警護隊(シークレットサービス)が水位を調節するための手続きを行った。警備のために必要だっただけではなく、「カヤックに理想的な条件」を整える目的もあったとの指摘が出ている。
 これに対し、シークレットサービスは7日、事前に現場の状況を確認した際に船が座礁したため、一時的に湖から川に流れる水量を増やすよう陸軍工兵隊に要請したと認めた。 

海外経済ニュース