中国、外相有力候補を拘束=理由は不明、米紙報道 2025年08月10日 15時17分

中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長=2024年3月、シンガポール(AFP時事)
中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長=2024年3月、シンガポール(AFP時事)

 【北京時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は米時間9日、中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長(61)が、当局に拘束され取り調べを受けていると報じた。同部は党外交を担う部門で、劉氏は次期外相の最有力候補とされていた。
 劉氏は、先月末まで公務でアルジェリアなどを訪問。同紙によると、帰国後に拘束された。理由は不明。習近平政権は汚職摘発を強化しており、劉氏も何らかの疑いが持たれている可能性がある。
 劉氏は外務省報道局長やインドネシア大使、外務次官補などを歴任。その後、海外逃亡した腐敗幹部を摘発する部門の責任者や、党中央外事工作委員会弁公室副主任などを経て、2022年に中連部長に就いた。24年5月には訪日し岸田文雄首相(当時)と会談するなど、日本の与野党幹部らとも交流がある。 

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