タイ新首相に保守派アヌティン氏=少数与党、早期解散が焦点―タクシン氏に海外逃亡説 2025年09月05日 17時56分

【バンコク時事】タイの下院(定数500、欠員8)は5日、首相選出投票を行い、保守派の野党「タイの誇り党」のアヌティン党首(58)が過半数の311票を獲得して新首相に選出された。新政権は少数与党となる見通しで、アヌティン氏を支持した革新系の最大野党「国民党」が求める早期解散を実施するかが焦点となる。
アヌティン氏は報道陣に対し「支持者に感謝したい」と述べた。
2023年から政権を率いたタクシン元首相派「タイ貢献党」は「野党として活動する」と表明した。タクシン氏は4日にタイを出国し、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに到着した。政治的影響力が低下し、実刑判決後の仮病入院疑惑に関する9日の最高裁判所の判決次第では収監の可能性がある中で、海外逃亡を図ったという見方がある。タクシン氏は「8日までに帰国する」と主張した。