感染症エムポックス、緊急事態終了=2度目の宣言解除―WHO 2025年09月05日 22時40分

ジュネーブの世界保健機関本部(AFP時事)
ジュネーブの世界保健機関本部(AFP時事)

 【パリ時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日、記者会見し、天然痘に似た症状の感染症「エムポックス(サル痘)」について、感染が拡大したアフリカ中部コンゴ(旧ザイール)などで患者の減少が続いているとして、2024年8月に宣言した「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了を発表した。4日の専門家会合で同様の判断が示されたことを受け、1年余りで宣言の解除を決めた。
 WHOによるエムポックスの緊急事態宣言は2度目だった。前回は22年7月~23年5月の約10カ月で打ち切ったが、コンゴでウイルスの変異株が広がり、再宣言に踏み切っていた。
 テドロス氏は「宣言解除は脅威が過ぎ去ったことを意味しない。(感染)再燃の可能性は依然あり、適切な監視と対応能力が必要だ」と述べ、警戒を怠らないよう訴えた。 

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