小泉氏、30日出馬表明=石破氏「最後の戦い」―斎藤氏、推薦人確保に自信・自民総裁選 2024年08月23日 17時31分
自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)で、小泉進次郎元環境相(43)は30日に記者会見し立候補を表明する方向で最終調整に入った。複数の関係者が23日、明らかにした。石破茂元幹事長(67)は24日の正式表明を前に、「原点に戻って総決算の最後の戦いに挑む」と記者団に語った。
斎藤健経済産業相(65)は記者団に「党改革、政治改革を成し遂げない限り、自民党にあすはない。その先頭に立ちたい」と表明。20人の推薦人確保に自信を示した。
小泉氏の出馬は今回が初めて。無派閥議員に影響力を持つ菅義偉前首相が支援する見通し。高い知名度と若さから、派閥裏金事件の逆風に苦しむ党内には「刷新」への期待が出ている。要職の経験は乏しく、力量を不安視する声がある。
23日は石川県輪島市を視察。記者団に「リーダーが代われば政治が変わる。地域づくり、国づくりが変わる」と訴えた。
石破氏は5回目の挑戦。世論調査の「次の首相」で上位の常連だが、党所属議員への支持拡大が課題だ。24日の表明は地元の鳥取県八頭町で行う。石破氏は23日、記者団に「地方にもう一度雇用と所得、東京の人にも幸せを実感してもらえる日本をつくる」と意気込みを示した。
総裁選は10人超の名前が取り沙汰される混戦模様だ。既に小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が正式表明し、河野太郎デジタル相(61)が26日に出馬会見を開く。林芳正官房長官(63)と高市早苗経済安保担当相(63)は来週に表明する方向だ。
茂木敏充幹事長(68)は、会長を務める茂木派の中堅・若手約10人と面会し、出馬要請を受けた。この後、記者団に「近々決断したい」と語った。
青山繁晴参院議員(72)は会見で、改めて出馬に意欲を示した。