容疑者が政権批判=スロバキア首相銃撃 2024年05月16日 20時12分
【ベルリン時事】スロバキアのフィツォ首相が銃撃された事件で、救命に当たった病院の院長は16日朝、「現時点で容体は安定しているが、極めて深刻だ」と述べた。治安当局は政治的な動機に基づく犯行だと断定。容疑者とみられる男がフィツォ政権を批判する動画が公開された。国内では、強権的な政治を巡り分断が深まっている。
フィツォ氏は15日午後、中部ハンドロバで、支持者に紛れ込んだ男から銃撃された。至近距離から拳銃で腹部など2カ所を撃たれたもようだ。男はその場で取り押さえられた。
現地メディアによると、容疑者は同国西部の元警備員(71)。アマチュアの詩人で、政治的活動に関わった経歴もあるという。逮捕後とみられる動画で「政府の政治に同意しない」と語った。