前国防相、戦時内閣離脱を示唆=ガザ統治の行動計画要求―イスラエル 2024年05月19日 07時41分
【カイロ時事】イスラエル戦時内閣メンバーのガンツ前国防相は18日、パレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘に関し、戦後統治の在り方を含む行動計画を6月8日までに策定しなければ、戦時内閣のポストを辞任し、挙国一致政権から離脱すると語った。イスラエルのメディアが報じた。ネタニヤフ首相は「ハマスでなく首相に最後通告を出すのか」と激しく反発。政権内で亀裂が広がっている。
ガンツ氏はテレビ演説で、行動計画に盛り込むべき6項目の戦略目標を提示。人質解放やハマス打倒に加え、欧米とアラブ諸国、パレスチナ勢力によるガザ統治の仕組み創設を挙げた。サウジアラビアとの国交正常化推進も掲げた。
ガンツ氏は「(首相は)団結か派閥主義か、勝利か大惨事かを選ばねばならない」と決断を迫った。一方、ネタニヤフ氏は、ガンツ氏の要求は「イスラエルの敗北」を意味すると否定した。