米国移送判断、上訴審へ=アサンジ被告の訴え認める―英裁判所 2024年05月20日 23時06分

英高等法院の外で気勢を上げるジュリアン・アサンジ被告の支援者ら=20日、ロンドン(AFP時事)
英高等法院の外で気勢を上げるジュリアン・アサンジ被告の支援者ら=20日、ロンドン(AFP時事)

 【ロンドン時事】英国で拘束中の内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告の米国への身柄引き渡しを巡り、英高等法院は20日、被告側が求める上訴審の実施を認める決定を下した。認められなければ即時の移送が見込まれたため、司法の判断が注目されていた。
 アサンジ被告を巡っては、高等法院が2021年に引き渡しを認め、英政府も22年にこれを追認して移送が決まった。しかし、被告側は移送阻止を求めて異議申し立てを行い、高等法院は今年3月、被告の人権を守る「十分な保証」を示すよう米側に要請。上訴審を行うかどうかの結論は先送りされていた。
 高等法院の外では20日、被告の支援者らが集まり、「アサンジに自由を!」と書かれた横断幕を掲げて移送に反対。上訴審入りの知らせが伝わると拍手と歓声が上がった。 

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