ライシ師らに市民別れ=ヘリ墜落死、各地で葬儀―イラン 2024年05月21日 17時45分

21日、イラン北西部タブリーズで、ライシ大統領らのひつぎの周囲に集まる市民(AFP時事)
21日、イラン北西部タブリーズで、ライシ大統領らのひつぎの周囲に集まる市民(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イラン北西部でヘリコプター墜落によって死亡したライシ大統領の葬儀が21日、遺体が安置されている北西部タブリーズで始まった。国営メディアによると、一連の葬儀は23日まで実施。22日に首都テヘランでの葬儀で最高指導者ハメネイ師らが祈りをささげた後、ライシ師の遺体は出身地である北東部マシャドで23日に埋葬される予定だ。
 タブリーズでは、政権支持者らとみられる多数の市民が、葬列に最後の別れを告げようと街頭に参集。イラン国旗と同じ赤白緑の三色に包まれ、車両の荷台に乗ったライシ師らのひつぎを見送った。この後、遺体は中部のイスラム教シーア派聖地コムに搬送された。
 ハメネイ師は20日、国民に対し5日間の服喪を発表。イラン当局によれば、1週間は全ての文化・芸術活動が中止される。保守強硬派の重鎮ながら市民に幅広く人気があるとは言い難かったライシ師だが、革命指導部は追悼ムードを高め、支持者らを中心に愛国心の高揚を図る狙いとみられる。 

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