ロシア軍告発の少将逮捕=ウクライナ反転攻勢中に解任 2024年05月22日 14時33分
タス通信は21日、ウクライナ侵攻で南部ザポロジエ州を担当するロシア軍第58諸兵科連合軍の元司令官イワン・ポポフ少将が詐欺容疑で逮捕されたと伝えた。ウクライナ軍が反転攻勢中の昨年7月、ポポフ氏は上層部と対立して司令官を解任されたことを明らかにしていた。
当時SNSで広まった本人の音声メッセージによると、ポポフ氏はウクライナ軍の砲撃で「ロシア軍に多数の死傷者が出ている」と告発。対策を講じるよう上層部に問題提起した後、解任を通告されたという。
ゲラシモフ参謀総長への批判と受け止められたほか、昨年6月に民間軍事会社ワグネルの反乱が発生したばかりで、ロシア軍内が混乱に敏感になっていた可能性がある。英BBC放送などによると、ポポフ氏はその後、シリア駐留部隊に「左遷」されていた。