「北朝鮮、ウクライナ派兵の公算」=韓国国防相が見解 2024年10月08日 16時20分

8日、ソウルで答弁する韓国の金龍顕国防相(EPA時事)
8日、ソウルで答弁する韓国の金龍顕国防相(EPA時事)

 【ソウル時事】韓国の金龍顕国防相は8日、ウクライナを侵攻しているロシアを支援するために北朝鮮が「正規軍をウクライナに派兵する可能性が高い」という見解を示した。金氏はロシアと北朝鮮が「軍事同盟に匹敵する条約を結んでいる」と強調した。国会国防委員会の質疑で答弁した。
 ウクライナの英字紙キーウ・ポスト(電子版)は4日、ロシアが実効支配するウクライナ東部ドネツク州の州都ドネツク近郊へのウクライナ軍による砲撃で、北朝鮮の将校6人が死亡したと報じた。これに関し、金氏は「事実である可能性が高い」と述べた。
 ロシアと北朝鮮は急速に軍事的な協力関係を深めており、6月に有事の際の相互支援をうたう「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。ロシアが技術支援を行う一方、北朝鮮は弾道ミサイルなどの兵器を提供しているもようだ。また、ドネツク近郊で死亡したと伝えられた将校も同条約に基づく軍事交流の一環で派遣されていたという見方もある。 

海外経済ニュース