新政権、閣僚大幅増=事実上野党不在―インドネシア 2024年10月21日 00時15分

 【ジャカルタ時事】3度目の挑戦で大統領となったプラボウォ氏。既に多くの政党が新政権への支持を表明、前政権の約4割増しとなる48人の閣僚を指名した。インドネシアは「大きな政府」の下、事実上野党が存在しない状態となる。
 2月の大統領選には、プラボウォ氏以外に2人が立候補。主要政党も2候補をそれぞれバックアップしたが、プラボウォ氏の当選が決まると、雪崩を打つように新政権への支持を打ち出す政党が相次いだ。
 国会で最も多い議席数を持ち、メガワティ元大統領が党首を務める闘争民主党も政権参加の機会をうかがっており、実現すれば「オール与党」体制となる。
 各政党が欲しいのは閣僚ポストだ。プラボウォ氏はこれに応えるかのように、閣僚の数をジョコ前大統領時の34から48に増やした。国会の委員会の数も11から13にする方針だ。
 歳出拡大は必至という状況の下、プラボウォ政権は、大統領選で公約として掲げた「学校無料給食プログラム」の実現という課題を抱える。
 ジョコ氏の2期目も「オール与党」体制だったことから、「国会内にチェック機能がない状態が続くことは国にとって良いことではない」(プラボウォ氏に投票した市民)という声も聞かれる。 

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