80回国連総会が開会=紛争や組織改革テーマに 2025年09月10日 07時22分

9日、ニューヨークで開会した第80回国連総会(ロイター時事)
9日、ニューヨークで開会した第80回国連総会(ロイター時事)

 【ニューヨーク時事】第80回国連総会(会期1年)が9日、ニューヨークの国連本部で開会した。各国首脳らによる一般討論演説は23日から29日にかけて行われる。各地で続く紛争や人道危機に加え、国連自体の組織改革もテーマとなる。
 5日付の暫定リストによると、23日にはトランプ米大統領が2期目の就任後初めて演説。6月に就任した韓国の李在明大統領も同日、初めて登壇する。シリアのシャラア暫定大統領は24日に演説予定で、報道によるとシリア首脳としては1967年以来となる。
 22日には、フランスとサウジアラビアが主催するパレスチナに関する首脳級会合が開かれ、英仏カナダなどがパレスチナを国家承認する方針を示している。一方で米国はパレスチナ自治政府のアッバス議長らに対するビザ発給を拒否。総会の一部がジュネーブに移されるとの臆測が飛び交い、事務総長報道官が否定する事態となった。
 ベーアボック総会議長(ドイツ)は開会の演説で「通常の会期ではない。これからの80年、子供たちの世代にふさわしい国連を築くための年だ」と強調。資金難に直面する中、「単なる経費削減ではない改革の推進を」と呼び掛けた。 

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