決算報告、年2回でもOK=米上場企業向けに構想浮上―報道 2025年09月10日 07時11分

米証券取引委員会(SEC)本部=6月9日、ワシントン(EPA時事)
米証券取引委員会(SEC)本部=6月9日、ワシントン(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は9日までに、米国で上場している企業について、決算報告を従来の四半期ごとではなく、年2回でも認める構想が浮上していると報じた。米国の証券取引所が証券取引委員会(SEC)に提案する方針で、SECも関心を寄せているという。コスト削減や長期的な目線で経営しやすくなる利点が見込まれている。
 米上場企業は現在、四半期ごとにSECに財務情報を報告することが義務付けられている。ただ、近年は上場に必要な手続きや経費を嫌って非上場を選ぶケースが増え、上場企業数が大幅に減少。米市場の魅力低下が懸念されている。
 報道によると、提案を予定しているのは、2019年に承認されたロングターム証券取引所。代表者が最近、SEC当局者と協議を行い、前向きな感触を得たという。 

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