ロシア派遣の北朝鮮兵3000人に=韓国当局分析―米、NATOも「証拠」確認 2024年10月23日 19時28分
【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は23日、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援するため、これまでに兵士約3000人をロシアに派遣したとの分析結果を示した。派兵規模は12月ごろに約1万人に達する見込みという。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。
国情院は18日、北朝鮮の特殊部隊約1500人がロシア極東ウラジオストクに移送されたと発表。その後、約1500人が追加で移動したとみられる。
ロイター通信などによると、オースティン米国防長官は23日、訪問先のローマで「ロシアに北朝鮮兵が派遣されている証拠がある」と発言。派兵の目的はまだ不明としながらも、ウクライナ侵攻に加わるなら「とても深刻な問題だ」と強調した。北大西洋条約機構(NATO)の報道官も同日、「同盟国が証拠を確かめた」と述べ、対応を協議していると明らかにした。
北朝鮮はロシアへの派兵を「根拠のないうわさ」としており、事実関係を確認していない。ただ国情院によれば、北朝鮮国内で派兵の情報が広がっており、兵士の家族を隔離するなどして情報統制を強めているという。