正恩氏との書簡交換「前向き」=米朝対話再開に意欲―トランプ氏 2025年06月12日 14時13分

【ワシントン時事】レビット米大統領報道官は11日の記者会見で、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との書簡のやりとりに「前向きだ」と語った。トランプ氏は今年3月、詳細を伏せつつ、北朝鮮と「意思疎通はしている」と述べていた。1期目に功を奏した「書簡外交」を再現し、核問題を巡り正恩氏との対話再開への道筋を付ける狙いがあるとみられる。
ただ、北朝鮮専門サイト「NKニュース」は同日、トランプ氏が正恩氏宛てにしたためた書簡の受け取りを、北朝鮮側が拒否したと報道。国連代表部の北朝鮮外交官に対面で渡そうと複数回試みたが、「きっぱりと拒否された」(消息筋)と伝えた。
レビット氏は会見で、トランプ氏が1期目の2018年に正恩氏とシンガポールで初会談した時のような対話の進展を「望んでいる」と強調。報道を否定しなかった一方で、具体的なやりとりに関してはトランプ氏に回答を委ねると述べるにとどめた。