日本への旅行、学校見学が増加=食堂体験も―中国シンクタンク 2025年06月12日 16時30分

【北京時事】中国政府のシンクタンク、中国社会科学院の日本研究所は12日までに、中国人の日本への旅行に関するリポートを公表した。個人手配による家族など少人数での旅行に主力が移っているほか、将来の子供の日本留学を視野に入れた学校見学などが増えていると分析した。
同研究所は、今年1~2月の春節(旧正月)の旅行を対象に、中国人旅行者らへのヒアリングや日本の観光地での実地調査、日中両国の統計などを基に傾向を追った。
リポートによると、旅行者の主体は団体から中流、高所得層による子連れの家族旅行に移行。渡航先に学校を組み込む事例が急増しており、東京大や早稲田大などを訪問し、学生食堂を体験した家族もいた。また、有名病院でのがん検診といった医療目的での訪問も増えていた。
渡航日数は7日程度が主流。約6割がリピーターで、訪日経験が4回以上ある旅行者もいた。