民主上院議員を手錠で拘束=国土安保長官の会見「妨害」―米当局 2025年06月13日 08時29分

12日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで、記者会見から強制的に退去させられる野党民主党のアレックス・パディヤ上院議員(AFP時事)
12日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで、記者会見から強制的に退去させられる野党民主党のアレックス・パディヤ上院議員(AFP時事)

 【ワシントン時事】米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで12日に開かれたノーム国土安全保障長官の記者会見で、質問を試みた野党民主党のアレックス・パディヤ上院議員(同州選出)が強制的に退去させられた上、手錠で一時拘束された。同党は「吐き気がする光景だ」(上院幹部)と一斉に政権を非難した。
 米メディアの映像によると、パディヤ氏はノーム氏の冒頭発言を遮る形で質問。当局は会見場から連れ出し、同氏を地面にねじ伏せて後ろ手に手錠を掛けた。この後、ノーム氏はFOXテレビで「議員として不適切な振る舞いだ。騒ぎを起こしたかったのだろう」とパディヤ氏を批判した。
 拘束を解かれたパディヤ氏は記者団に「ここ数週間、過剰な移民取り締まりについて国土安全保障省に尋ねてきたが、十分な答えがなかったため会見で質問した」と説明。「議員でさえこの扱いなら、全米の移民労働者がどのような対応を受けているかは想像に難くない」と指摘した。 

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