米軍事パレード、14日開催=トランプ氏誕生日、各地でデモも 2025年06月13日 14時41分

【ワシントン時事】トランプ米政権は14日、首都ワシントンで軍事パレードを行う。この日は陸軍創設250年の記念日で、トランプ大統領の79歳の誕生日も重なる。国内外に軍事力を誇示する狙いがあるが、同日には全米各地で政権に対する抗議デモが予定されている。
トランプ政権は西部カリフォルニア州ロサンゼルスで移民政策への抗議デモの一部が暴徒化したことを受け、軍を動員した。他の主要都市にもデモが拡大している。ワシントン・ポスト紙は「14日に米国の分断が最も顕著になるだろう」と伝えている。
トランプ氏は記者団に「(パレードは)米国の祝典だ。われわれには世界最強の軍隊と兵器がある」と主張。一方で「もし抗議活動をする人々がいれば、非常に強い力に直面するだろう」とも威圧した。
トランプ氏は2017年にフランスの軍事パレードを観覧後、自国での実施に固執してきた。ワシントンでの軍事パレードは、湾岸戦争勝利後の1991年以来となる。
パレードには約6600人の兵士のほか、多数の戦車や軍用車両、航空機などが参加する。音楽イベントや花火大会も予定している。費用は最大4500万ドル(約65億円)に上る。
14日には全米の1500カ所以上で政権に対する抗議デモが計画されている。第2次トランプ政権発足後では最大規模になる見通しだ。また、シカゴ大などによる世論調査では、全体の60%が軍事パレードを「政府資金の良い使い方とは言えない」と回答した。