イラン首都に大規模攻撃=全土に対象拡大―イスラエル軍 2025年06月16日 07時26分

イスラエル軍の攻撃により被害を受けた建物=13日、イラン・テヘラン(EPA時事)
イスラエル軍の攻撃により被害を受けた建物=13日、イラン・テヘラン(EPA時事)

 【カイロ時事】イスラエル軍は15日、イランの首都テヘランに大規模攻撃を行った。イラン軍や精鋭軍事組織「革命防衛隊」、同隊で対外工作を担うコッズ部隊の関連施設を標的にしたという。また、イラン東部も空爆し、攻撃対象は全土に広がった。一方、イランもイスラエル攻撃を継続。交戦状態は激化している。
 イスラエル軍は、14日夜から15日未明にかけてイラン国防軍需省などテヘランの80カ所以上に空爆を加えたと発表。ミサイルの製造工場や発射拠点、レーダーを破壊したと説明した。攻撃は日中も続き、イラン外務省は庁舎が攻撃されたと非難した。イスラエルから約2300キロ離れたイラン東部マシャドの空港にも空爆があった。イスラエル軍の作戦開始以降、最も遠く離れた攻撃対象とされる。
 イスラエルのネタニヤフ首相は15日、米FOXニュースとのインタビューで、革命防衛隊の情報部門トップを殺害したと述べた。同隊も死亡を認めた。イスラエルは軍事部門要人や核科学者の殺害を繰り返しているが、民間人も巻き添えとなっており、イラン保健省によれば攻撃開始以降の死者は224人に上った。 

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15日、テヘランでイスラエル軍の攻撃を受けて立ち上る煙(ロイター時事)
15日、テヘランでイスラエル軍の攻撃を受けて立ち上る煙(ロイター時事)

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