米EUが首脳会談=トランプ関税、交渉加速 2025年06月17日 06時26分

【カナナスキス時事】トランプ米大統領と欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は16日会談し、米政権が高関税政策を発動する中、貿易問題を巡り協議した。フォンデアライエン氏は交渉を加速させる考えを示した。
カナダで開幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、フォンデアライエン氏が会談を要請したという。
同氏は会談後、「ウクライナから貿易まで、重要な論点について話し合った」とX(旧ツイッター)に投稿。貿易交渉について「良好で公正なディール(取引)を結ぶため、作業を加速するよう(交渉)チームに指示した」と明らかにした。
米国とEUの貿易交渉は停滞している。トランプ氏は5月下旬、EUの非関税障壁や付加価値税などに不満を表明。EUからの輸入品に50%の関税を課すべきだと主張した。その後、フォンデアライエン氏と電話会談を実施し、7月9日まで発動を延期することで合意した。