制裁判断へ米特使訪ロ=プーチン政権立場は不変か 2025年08月06日 13時55分

米国のウィトコフ中東担当特使が6日、モスクワを訪問した。同日中にロシアのプーチン大統領と会談する見通しで、タス通信によると、空港でドミトリエフ大統領特別代表の出迎えを受けた。トランプ大統領は8日までにウクライナとの停戦に応じない場合、制裁を強化するとロシアに警告。期限前のウィトコフ氏派遣で合意を迫る狙いだが、プーチン政権は軍事力を背景に侵攻の所期の目標達成を目指す立場を崩していない。
西側メディアは、プーチン氏が全面停戦を拒否する公算が大きいと伝えている。ただ、これ以上「トランプ氏を怒らせたくない」(ロイター通信)と考えているといい、表面的にでも譲歩の姿勢を見せるか否かが焦点だ。
ウィトコフ氏の訪ロは4月25日以来で、トランプ政権発足以降5回目。5月16日にロシアとウクライナが3年ぶりの直接協議を開始してから初めてとなる。