トルコ・アラブ反対で招待辞退=ガザ和平会議でイスラエル首相 2025年10月14日 05時28分

イスラエルのネタニヤフ首相(左)とトルコのエルドアン大統領(AFP時事)
イスラエルのネタニヤフ首相(左)とトルコのエルドアン大統領(AFP時事)

 【イスタンブール時事】エジプトで13日開かれたパレスチナ自治区ガザの和平国際会議で、イスラエルのネタニヤフ首相の出席にトルコやアラブ諸国が猛反対していたことが各メディアの報道で明らかになった。エジプト大統領府は13日、ネタニヤフ氏が出席すると発表したものの、イスラエル首相府がその直後に欠席を公表していた。
 トルコのメディアによれば、ネタニヤフ氏との関係が冷え込むエルドアン大統領はエジプトへ向かう途中の機内でネタニヤフ氏の出席を知り、トルコへ引き返すと激怒。飛行機は紅海上空をしばらく旋回し、欠席が決まるとようやく着陸したという。AFP通信によると、イラクや他の国からも、ネタニヤフ氏が来れば会議をボイコットする方針がエジプト側へ示されたという。
 ネタニヤフ氏は、イスラエルを訪問したトランプ米大統領の要請を受け、エジプトのシシ大統領を交えた3者で電話会談。トランプ氏からの招待という形でいったんは出席を決めたとみられるが、「ユダヤ教の祝日開始前で時間的な制約がある」(首相府)との理由で招待辞退を発表した。 

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