マダガスカル大統領が国外逃亡=クーデターか―欧米報道 2025年10月14日 09時06分

【ロンドン時事】欧米メディアは13日、反政府デモが激化していたアフリカの島国マダガスカルのラジョエリナ大統領が国外に逃亡したと報じた。軍の一部がデモ隊に同調し、クーデターが起きた可能性がある。
ラジョエリナ氏は13日に演説し、生命が脅かされるクーデターの企てがあったと主張し、「問題を解決する唯一の方法は憲法を尊重することだ」と訴えた。現在は「安全な場所」に身を隠していると説明したが、具体的な滞在先は不明。先週末に仏軍機でマダガスカルを離れたもようだ。
マダガスカルでは汚職が広がる中、水や電力不足が深刻化し、9月下旬から若者を中心に反政府デモが拡大していた。国連によると、治安部隊との衝突などで少なくとも22人が死亡し、100人以上が負傷した。